低温期(卵胞期)なのに高温の原因と対策

           


 カテゴリー: 低温期のトラブル, 基礎体温のトラブル

※2019/1/24 追記

  • 低温期が高い原因
  • 低温期が高い場合の身体の症状
  • 低温期が高いと妊娠しにくい?
  • 高い低温期を低くする改善
  • 低温期が高い原因

    低温期が高い原因は、以下が考えられます。

    血液不足

    一般的に、血液が不足しがちである状態の時、体温は高くなります。
    血液が身体の中に豊富にあり、血液循環がよい状態である時、体温は必要以上に上がりません。

    低温期の体温が高い女性は、食事で良質のタンパク質をできるだけ多く摂り、できるだけ血液を補給してきましょう。
    そうすることで、低温期の体温が高い状態を改善できます。

    エネルギー不足

    鉄分を食事から摂ることに努力しても、活動量が多い方はエネルギーを燃やしてしまい、身体の中でエネルギーが不足する状態になります。
    これも、低温期の体温が高くなる原因の1つになります。
    赤ちゃんを希望する場合は、食事から得たエネルギーを卵胞卵子を作るためのエネルギーとして身体に蓄えることが重要です。

    気力の使いすぎ

    気力がありすぎて、頑張りすぎるタイプや甲状腺機能が亢進するタイプにそういう傾向の人が多くおられます。

    甲状腺ホルモンの分泌異常

    甲状腺は、首の真ん中の「のどぼとけ」の下にあり、脳下垂体から分泌される命令を受けて、甲状腺ホルモンを分泌します。
    甲状腺ホルモンの分泌異常には、2種類あり、甲状腺ホルモンの分泌が過剰もしくは低下すると不妊の原因となります。
    甲状腺の分泌異常の原因としては、ストレスなどが考えられています。

    甲状腺機能亢進症 甲状腺の働きが過度に高まることでホルモンの分泌が過剰になるで、代表的なものにはバセドウ病があります。
    甲状腺機能低下症 甲状腺ホルモンの分泌が足りなくなる症状で、むくみ、だるさ、無気力などの自覚症状があります。代表的なものには橋本病があります。

    低温期が高い場合の身体の症状

    不妊の原因 冷え

    低温期の体温が高い場合は、身体の以下のような症状が起こりやすくなります。

    不妊に関係する症状

    低温期の体温が高い原因の1つである血液不足のため、卵巣の働きが低下し、以下のような症状が表れやすくなります。

    ・卵胞卵子が育ちにくい
    ・エストロゲンの分泌が弱くなる
    ・子宮頸管粘液の分泌量が少なくなる

    1口メモホルモン剤の服用なども原因に

    ホルモン剤の服用などの原因でも低温期の体温が高くなることが多くあります。
    (ルトラールやデュファストンなどの黄体ホルモンの服用が長期にわたる方、ピル、HCGの注射を長く継続しておられる方は要注意です。)

    一般的な症状

    エネルギー不足や気力不足から以下のような症状が表れやすくなります。

    ・皮膚が乾燥しやすい
    ・疲れやすい
    ・活発性がない
    ・貧血・栄養不足(食が細タイプい)
    ・すぐイライラする
    ・口が乾く
    ・普段から顔色がさえない
    ・どちらかと言えば活動的でない
    ・神経質
    ・手足のほてり・冷え性

    低温期が高いと妊娠しにくい?

    低温期が高いと妊娠しにくい?

    低温期が高いということは、身体の中は血液が不足している状態であるため、卵胞卵子が育たず、ホルモン分泌も悪く、なかなか妊娠できない状態になってしまいます。
    また、日中に身体を休ませることなく活動的に身体を動かし過きる傾向が多い方は、体温が高くなりがちで不妊の傾向があると言えます。

    なぜなら非常に活動的な方は、食事で得たエネルギーを日中に活動し過ぎて消耗してしまうからです。
    そうすると、身体の中のエネルギーが十分になく、特に夜中に卵巣へ行くエネルギーが余っていないため、卵巣機能が低下し、卵胞卵子が成長しにくいことが考えられます。

    高い基礎体温を下げると、卵胞卵子は成長できる環境になりやすいため、食生活で血液を増やす見直しや日常生活で、無駄なエネルギーを消費し過ぎない工夫して、低温期は36.2~36.3度くらいの体温であることが妊娠するために大事です。

    1口メモエネルギーの無駄使いの例

    • 職場までの通勤時間が長い
    • 階段の上り下りをよくする
    • 接客など、人との会話が多い

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    高い低温期を低くする改善

    低温期が高い場合の改善方法

    高い低温期を低くする2つの方法

    高い低温期を低くする改善には2つの方法があります。

    1.低下した卵巣の働きを高める
    2.妊娠するリズムを整える規則正しい生活習慣

    1.低下した卵巣の働きを高める

    低温期の体温が高い場合の改善には、妊娠に重要な役目を果たす「卵巣」の働きを高め、卵巣が元気に働けるよう改善することが一番大事で効果的な治療になります。
    卵巣機能が低下すると、妊娠するためのホルモンの分泌やバランスがうまくいかず、卵胞や卵子の成長・子宮頸管粘液の分泌が少なくなります。
    そのため妊娠するための働きがうまくできず、なかなか妊娠が難しい状態になります。

    また、不妊治療をしておられる方は、卵巣の働きが低下していると不妊治療が長引く可能性が大きいです。
    早く妊娠するには、低下した卵巣の働きを高めることが最重要です。

    卵巣の元気がない原因は血液不足です

    血液は、卵巣へ栄養や酸素を運び、卵巣の老廃物を体外へ出します。
    ところが、低温期が高い女性は、特にフェリチン不足のため、卵巣へ送られる血液の量が充分ではありません。

    そのため、卵巣は栄養や酸素を充分に与えられることがない状態が続き、卵巣の働きが低下してしまうのです。
    そのような状態では、生き生きと妊娠するために働く卵巣にはなりません。

    また、卵巣には、排卵を待っている原始卵胞がたくさん貯蔵されています。
    この卵巣の働きがいつも元気で活発に働くようにしていく過ごし方が大変重要となります。

    卵巣が元気に働くためには、血液を多く作ることが大事です。
    食事で動物性タンパク質をしっかり摂り、フェリチン(貯蔵鉄)不足を改善することが何より大事なことです。

    妊娠希望年齢の70%がフェリチン不足

    厚生労働省の調査では、妊娠を希望する20~40歳代の女性の70%はフェリチン不足という報告が発表されています。
    フェリチンとは、身体に貯蔵される鉄分のことで、具体的には怪我・生理などで身体の血液が多く排出された時に使われる血液のことです。

    このフェリチンは、妊娠するための身体にはたいへん重要な鉄分です。
    フェリチン(貯蔵鉄)不足を補うため、食生活では、以下のようなことにポイントをおいて取り組みましょう。

    鉄分が吸収しやすい動物性タンパク質をしっかり摂り、フェリチン不足を補うことが重要です。
    また、タンパク質量や吸収率が少ない植物性タンパク質もビタミンやミネラルなどの身体を整える大事な栄養素がある特徴があります。

    1日3食をバランスよく、朝食抜きや軽い食事で終わらせないよう、栄養を工夫して十分に摂りましょう。

    動物性たんぱく質 牛肉・豚肉・鶏肉・魚・貝類・卵
    植物性たんぱく質 豆類・・・大豆・豆腐・納豆
    野菜類・・・アスパラガス・ブロッコリー・枝豆・芽キャベツ
    穀類・・・とうもろこし・そば
    果実類・・・アボガド・バナナ

    1口メモ植物性タンパク質の鉄分を充分に摂るコツ

    植物性タンパク質は吸収が悪いので、摂り方にちょっとしたコツがあります。
    ・ビタミンCを一緒に摂ることで吸収率がよくなります。
    「食後のデザート」とよく言われるように、食後の果物を食べることでビタミンCが補給できる上に、植物性タンパク質を効率よく吸収することができます。

    ・動物性タンパク質と一緒に食べましょう。
    植物性タンパク質を摂る時は、動物性タンパク質を一緒に摂る事で植物性タンパク質の吸収率がぐんとよくなります。
    立では、植物性タンパク質と動物性タンパク質を組み合わせて摂りましょう。

    1口メモ身体が冷えるため注意したい食品

    以下の食品は身体が冷える代表的な食品です。(色の白い食品)
    妊活中は、多く摂る事をせず、なるべく控えることをお勧めします。
    ・豆腐
    ・豆乳
    ・生野菜
    ・ヨーグルト
    ・牛乳

    「フェリチン不足の改善で妊娠できる身体ができる」詳しいご説明

    2.妊娠するリズムを整える生活習慣

    規則正しい生活習慣身体の妊娠するリズムを整えます。
    規則正しい生活習慣とは、決めた時間に起床や就寝、食事を摂ることです。

    身体の中には体内時計という身体のリズムを整え、刻む時計が備わっています。
    妊娠に必要なホルモンの分泌や血液の巡りなどは、規則正しい生活をすることで、バランスよく分泌したり、しっかり身体の中を巡るからです。

    前夜の夜更かしや睡眠不足は続いた身体には、活力がなく、胃腸の働きも悪く、エネルギーが不足し、卵巣の働き、ホルモンの分泌など、妊娠するためのいろいろな働きが効率よく行なえないのです。

    早寝早起き

    早めの睡眠はホルモン分泌に良く、早起きは体内時計を整えます。遅くとも、24時には就寝しましょう。

    質のよい睡眠

    寝る直前までストレスを感じていると、脳から分泌するホルモンの状態も悪くなります。ゆったりくつろいだ心と身体で睡眠に入りましょう。

    決まった時間の食事

    食事を摂る時間が毎日バラバラだったら、身体の刻まれたリズムは乱れます。
    ある程度決まった時間に食事を摂り、身体に栄養や活力を入れて上げることが、身体のリズムを乱さないコツです。

    ★就寝までの時間の使い方

    テレビ・携帯・パソコンなどのブルーライトを浴びず、照明を少し落とした落ち着いた静かな部屋で、就寝までの時間を楽しく充実して過ごすことで、妊娠するための身体の働きがスムーズにできるよう促すことができます。

    妊娠するためには、規則正しい生活で過ごすことが非常に大事です。
    ホルモン分泌や血液の流れ、卵巣の働き、卵胞卵子の生育、妊娠する仕組みなどは、規則正しく生活することでしっかり機能するからです。

    「規則正しい生活で妊娠しやすい身体ができる」詳しいご説明

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