不妊治療ナイト研修会

           


 カテゴリー: 日常生活と不妊・妊娠しやすい身体作り, 医療関係者向け勉強会

1/20(土)不妊治療ナイト研修会に講師に招かれました。

当日は、土曜日18時から20時までの2時間の研修会でしたが、夜間にも関わらず、大阪府、京都府、和歌山県、兵庫県から各薬局の先生方が多く参加してくださいました。

【講演内容】

①体内時計をコントロールして、妊娠しやすい身体作り

②ミトコンドリアが卵子の老化の鍵

体内時計をコントロールして、妊娠しやすい身体作り

最近の研究で、赤ちゃんがママのお腹の中にいる時、ママが起きれば赤ちゃんも起き、ママが寝れば赤ちゃんも寝るということがわかりました。

要するに、ママの生活習慣のリズムをお腹の赤ちゃんも受け継ぎ、赤ちゃんの身体にそのリズムが備わったということです。

また、「規則正しい生活リズム」が妊娠にとっても、とても大事であることが大阪大学の研究グループで明らかにされたということです。

食事と睡眠などの生活習慣が、規則正しい生活リズムを整えます。
人間の身体の様々な働きは、決まったリズムや周期で活動したり、休息を繰りかえしていきます。

私たちの身体は、眠ること、目が覚めること 食事をすることなどを決まった時間に習慣化する働きがあります。

身体に備わった時を刻む仕組みのことを体内時計といいます。

例えば
・朝の起床がバラバラ
・深夜までテレビや携帯を見る
・朝食は食べない  
・朝と昼の食事を合わせて一度に採る

このような生活習慣をされる方はたいへん多いですが、それでは体内時計と時間のズレが生じてしまいます。

その結果、体内時計が狂い、月経サイクルの乱れやホルモンのアンバランスが起こりやすく、妊娠しにくい体質を作ることにつながってしまうのです。

ミトコンドリアが卵子の老化のカギ

「卵子の老化」は、不妊に悩む女性にとって、とても関心のあることですね。

卵子の老化

・卵子の質が下がり受精しにくくなる 
・グレードが低い卵子はできる
・着床や妊娠を維持する力が弱くなる

などの症状が出やすく、なかなか赤ちゃんが授からないばかりか、不妊治療が長引く大きな原因にもなります。

ところが、最近の研究で、卵子の老化の原因は「ミトコンドリア」が関係していると考えられています。

卵子の老化は、細胞の中に何か原因があるのではないかと研究されました。

そして、卵子の細胞の中にある小さな器官「ミトコンドリア」が卵子の老化に良い働きがあるのではと期待されています。

今回は、そのミトコンドリアのお話をさせていただきました。

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