低温期・高温期の過ごし方

低温期(卵胞期)の過ごし方

低温期は、妊娠を希望される方にとっては、一番大事な過ごし方になります。
妊娠するためには、低温期に卵子をしっかり作りましょう。
質の良い卵子を作るには、最低3~6か月かかります。
質の良い卵子ができれば、妊娠はもうすぐです。

低温期が妊娠に重要な理由

生理が始まってから排卵するまでの低温期は、卵胞卵子がスクスク育ち 排卵する最も重要な期間です。
この低温期に、卵胞卵子が大きく、質もよく、しっかり育つような過ごし方をしていくことで、
妊娠する可能性が大きくなります。
「卵胞卵子がしっかり育つことで妊娠が決まる」といっても過言でありません。

低温期に作られるもの 卵子、子宮内膜、おりもの

低温期に作られるもの
・卵子が大きく成長
・赤ちゃんが育つベッドになる卵胞が育つ
・卵子と生理を結び付ける子宮頸管粘液が分泌準備

このような大事な低温期をしっかりと過ごすことで、妊娠できるか・出来ないかが分かれます。
卵胞・卵子をしっかり育てるには、卵胞・卵子を育てる卵巣の働きを活発にし、
元気に働くようにしていくことが最も重要です。

卵巣の元気が「妊娠できるポイント」

低温期に質のよい卵胞・卵子を作るには、卵巣を元気に働くようにするが重要です。
卵巣は、血液から栄養と酸素をもらい、卵胞や卵子を大きく育てていく働きをします。

そんな血液が少なくなると、栄養や酸素をもらうことができない卵巣の力は、たちまち低下してしまうのです。
この卵巣の働きが低下する原因は、血液不足の他、加齢、冷え、ストレス、生活習慣などの理由があります。(不妊の最大の原因)

【卵巣の働きの低下で起こる症状】
・女性ホルモンの分泌が悪くなる
・卵胞・卵子がうまく成長できない
・無排卵、卵子の老化
・染色体異常が起こりやすくなる
・黄体ホルモンの分泌がなく、黄体機能不全になる
・卵巣のエネルギーが不足で主席卵胞が育たず排卵ができない
・子宮内膜が薄く、着床できにくい

食生活

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赤身の肉類、魚介類、卵、チーズ・大豆製品、にんじん、かぼちゃなどの色の濃い野菜や根菜類・発酵食品・海藻類をバランスよく摂りましょう。

妊娠するための身体作りで一番大切な食べ物は、まず身体を温める食べ物です。

  • ・根菜類(にんじん、レンコン、ごぼう、かぼちゃ、玉ねぎ、ネギなど)
  • ・動物性食品(赤身の肉類、卵、魚など)
  • ・色の濃い食品(黒豆、黒ゴマ、きくらげ、黒砂糖、紅茶)
  • ・寒い地域で採れるもの
  • ・秋や冬が旬のもの
  • ・しょうがや唐辛子といった香辛料

また、質のいい卵子や子宮内膜を作るには、血液が非常に大事です。たっぷりの血液を作るため、たんぱく質と鉄分をしっかり摂りましょう。

睡眠

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■早い目の就寝が大切です
卵胞や卵子が成長するのは、夜間が多いです。また排卵するのも、夜中に起こることが多いと言われています。夜遅くまで起きていると、卵胞や卵子を育てる血液が消耗するため、質のいい大きな卵胞・卵子ができにくくなります。一般的に、脳の視床下部から卵巣へのホルモン伝達は、夜の早い時間に行われていますので、遅くとも、12時までには就寝することが望ましいです。

精神面

ストレスを多く感じていると、身体も緊張し硬くなります。また卵巣や子宮への血液循環も悪くなります。
ゆったりとした気分で過ごすことで、血液循環がよくなり、卵巣や子宮へ栄養や酸素を運ぶ血液が多く行き渡ります。血液が豊富になった卵巣は、卵胞をしっかり成熟させ、質のいい大きい卵子ができます。妊娠するうえで、とても大事なことです。

社会を生きてゆけば、ストレスは必ずついてきますが、ストレスを横に置き、自分のまわりで楽しむ時間を持てるような工夫が大事ですね。

生活面

低温期の養生

身体をあまり動かさないと、気や血がこもり、卵巣や子宮が元気に働きにくくなります。また激しい運動は、気や血を使いすぎ、エネルギー不足の状態になりますが、ゆっくり身体を動かす運動は、血液を流れやすくし、気を増やします。

ウォーキングやヨガなどを空き時間を利用してすることで、卵子の成長や排卵がスムーズにできやすくなります。
お風呂は、40~41度の温度がお勧めです。ゆっくり入り、身も心もリラックスできるようにしましょう。副交感神経が優位になることで、熟睡しやすくなります。お風呂に入った後、湯冷めしやすいので、身体が温まっている間に就寝することがお勧めです。

排卵期の過ごし方

排卵期は、卵胞から成熟した卵子が飛び出す時期です。排卵をスムーズにするため、血のめぐりをよくし、質のいい睡眠をとりましょう。ストレスをかけず、リラックスすることで、血のめぐりがよくなり、排卵がしっかり行われやすくなります。

食生活

玉ねぎ、ニラ、ニンニク、ねぎなどが、気血のめぐりをよくするので、お勧めです。
香りの強いもの(セロリ、春菊、三つ葉)は、排卵を促すと言われています。

睡眠

排卵は夜中に行われることが多いと言われています。排卵が行なわれる日に深夜まで活動していると、排卵にいい影響を与えません。1日の終わりには、お風呂で疲れを取り、身体を暖かくして、ゆっくり休みましょう。

高温期(黄体期)の過ごし方

タイミングをとった場合は、受精卵が着床しやすいように、身体を冷やさないよう注意しましょう。
受精卵が着床しやすい環境とは、「赤ちゃんのベッド」となる子宮内膜が温かく、柔らかい状態です。
黄体ホルモンがたくさん分泌できると、高温期が続くようになりますが、それは、妊娠をしやすくするための身体の仕組みです。
妊娠を望んでいる場合は、できるだけ身体を温める食事をして、身体を内から温めるようしてゆくことが大事です。

血液の流れが良いと、子宮内膜も温かくなり、受精卵にとっては、居心地のいい状態になります。この時期は、精神的に不安定になる事も多く、頭痛、めまい、イライラ、のぼせ、ほてりなどの症状によく悩まされがちになります。(生理前症候群PMS)
これらの症状の原因には、血液循環の不良が多く、身体を温めることで効果的に改善されます。

食生活

低温期の養生

受精卵が着床している可能性がある時期ですので、身体を冷やす食事は避けましょう。
ニラ、しょうが、にんにく、かぼちゃ、鶏肉など、身体を温める作用のあるものを摂り、身体の中から、温めていきましょう。

体温より低い温度の飲食(生野菜、豆腐、豆乳、青汁、野菜ジュース、アイスクリーム)などは摂らないようにしましょう。

生活面

冷やさない養生

受精卵が着床している場合があるので、ジョギング、マラソンなど激しいスポーツは控えましょう。ウォーキングなどは、血液循環がよくなり、身体が温まりますのでお勧めです。
下半身を冷やさないよう、服装や小物(スカーフ、カーディガン、靴下、腹巻)を上手に活用しましょう。

生理期(月経期)の過ごし方

妊娠しなかった時、妊娠に備えて厚くなった子宮内膜は剥がれて、出血するのが生理(月経)です。
生理血を残さず、すべて排出しましょう。お腹周りは、卵巣・子宮と、妊娠するために大事な臓器がある場所です。ホルモンバランスの影響で、体温が下がるこの時期は、身体の冷えが原因で、いろいろな不調を感じやすくなります。特にお腹まわりを温めることで不調の多くは改善されます。

食生活

黒ゴマ

胃は、卵巣や子宮のすぐ上にあります。冷たいものを食べたら、すぐに妊娠するための重要な臓器である卵巣や赤ちゃんのベッドである子宮も冷えてしまいます。
温かい、消化のいい食事をしましょう。生理(月経)により気や血が失う時期ですので、色の黒いもの(黒豆、黒ゴマ)やドライフルーツ(レーズン、プルーン)などがお勧めです。

生活面

下半身が冷えないように、温かい服装で過ごすことが重要です。特に体温が下がるこの時期は、腹巻、靴下の重ね履き、湯たんぽなどで下半身を冷やさないことです。
洗髪をしたら、いつまでも放置せず、すぐに乾かしましょう。髪が濡れた状態は極端に身体を冷やしてしまいます。生理期(月経期)は、出血することで、心身ともに疲れやすく、ダメージを受けやすい時期です。なるべく就寝を早くし、1日の疲れを十分に取ってください。