基礎体温からわかる不妊の原因と対策

基礎体温でわかる排卵日 ホルモン分泌 卵胞の大きさ

基礎体温は妊活の道しるべ

基礎体温表を見ると、ホルモンバランスや卵巣の機能など妊娠に重要な情報を的確に知ることができます。

基礎体温からわかる妊娠に重要な情報を読み取ることで、ご自身の身体の状態が把握でき、妊娠するために何をすべきかを理解できるので、基礎体温表は妊娠の近道と言えます。

とても重要基礎体温は妊活の道しるべ!

基礎体温を読み解くことは、自分の身体の状態を知る一番の近道です。
読み解いた情報から、妊娠しやすい身体になるための治療ポイントや養生法が的確につかめます。

【基礎体温から読み取れること】

  • 排卵日
  • 低温期の体温と日数
  • 高温期の体温と日数
  • 低温期と高温期の温度差
  • 卵胞ホルモンの分泌状況
  • 黄体ホルモンの分泌状況
  • 卵胞の大きさ
  • 排卵が行われているかいないか
  • 卵巣機能の状態
  • 子宮内膜の厚さや質
  • 黄体機能不全の状態

妊娠しやすい基礎体温とは?

女性には赤ちゃんの授かる妊娠力が備わっています。
今、不妊に悩んでいるあなたは、その妊娠力がまだ十分に発揮できていないだけです。
たまたま何かの理由で、今は赤ちゃんが授かりにくい状態であるだけなのです。

まだ十分に発揮できていない妊娠力をこれから取り戻せば、赤ちゃんはあなたの元へやってきてくれます。
妊娠力を取り戻し、赤ちゃんがやってくる身体になりましょう。

妊娠できる基礎体温の条件

妊娠できる基礎体温の条件

妊娠できる状態の基礎体温表は、基本的には以下のような条件になっています。

  • 低温期から高温期への移行が3~4日間
  • 排卵日の前後で、5~10cmくらいに伸びるおりものが増える
  • 高温期が10~14日間ほどある
  • 生理周期が28~38日間ほどある
  • 低温期は、生理が終わってから10~15日間が理想

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基礎体温からわかる不妊の原因と対策

基礎体温を記録してグラフを作ってみると理想的な基礎体温にならず、いろいろな形のグラフになることがよくあります。
基礎体温は身体の状態を表しているので、グラフの形を理解し、理想的なグラフに近づくよう改善していきましょう。
そうすることで、妊娠できる身体になっていきます。

低温期が長い(生理周期が長い)基礎体温

低温期が長い基礎体温

低温期が長いということは、卵胞や卵子を作る働きを持っている卵巣の働きが低下していることが原因と考えています。

理想の低温期の日数は、個人差はありますが
生理が終わってから10~13日前後です。低温期の日数が長いということは、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が不十分のために、卵胞や卵子を成熟させるのに、多くの日数がかかるということです。

どんなことに気をつければいいの?

一般的に卵胞や卵子は、夜中が成長すると言われています。
夜遅くまで起きていると卵胞や卵子を育てるための血液が卵巣への血液が不足するため、低温期が長くなることが考えられます。

  • 睡眠…遅くとも12時までに睡眠すること
  • 食事…鉄分・タンパク質(鶏肉・豚・牛肉の赤身・魚介類・卵・チーズなど)を中心にバランスよく食事する
  • その他…しっかりと身体を温めること(お風呂・湯たんぽで股関節・お腹まわりを温める)

高温期が短い基礎体温

高温期が短い基礎体温

高温期は、14日前後あることが理想といわれていますが、10日以上あれば問題はありません。
9日以下で終わってしまう場合は、卵胞の成長が未熟であったり、排卵しなかった場合などが考えられます。
せっかく受精しても、高温期が短すぎて、着床しづらかったりすると、黄体機能不全が考えられます。

どんなことに気をつければいいの?

  • 睡眠…遅くとも12時までに睡眠すること
  • 食事…鉄分・タンパク質(鶏肉・豚・牛肉の赤身・魚介類・卵・チーズなど)を中心にバランスよく食事する
  • その他…しっかりと身体を温めること(お風呂・湯たんぽで股関節・お腹まわりを温める)

高温期への移行に日にちがかかる基礎体温

高温期への移行に日にちがかかる基礎体温

高温期への移行は、通常排卵があってから3日以内に移行しますが、移行に何日もかかり、ダラダラと上がっていくタイプ。

①エストロゲンの分泌が不足し、卵胞や卵子の成長が不十分で排卵がしっかり起こっていない

②プララクチンが高い(プロラクチンは排卵を制御する作用があるため)
などの原因が考えられます

また、移行途中に、体温が上がったり下がったりする場合は、排卵障害の可能性もあります。
子宮頸管粘液の分泌量も少ないため、排卵がいつかわかりずらいという欠点も現れます。

高温期の移行に4日以上かかっても、体温が一度も下がることなく階段状に上昇し、高温期が10日以上ある場合は、そんなに心配はいりません。

どんなことに気をつければいいの?

  • 睡眠…遅くとも12時までに睡眠すること
  • 食事…鉄分・タンパク質(鶏肉・豚・牛肉の赤身・魚介類・卵・チーズなど)を中心にバランスよく食事する
  • その他…しっかりと身体を温めること(お風呂・湯たんぽで股関節・お腹まわりを温める)

生理周期が短い基礎体温

生理周期が短い基礎体温

生理が始まってから、次の生理が始まる前日までを生理周期といいます。生理周期は個人差がありますが、28日~36日くらいなら、問題はありません。

生理周期が24日以内(頻発月経)の場合は、卵巣機能の低下が原因で、卵胞ホルモン(エストロゲン)が充分に分泌されにくい状態です。
すると卵胞が成熟できない状態のまま排卵が起こってしまうので、生理周期が短くなります。また、無排卵の可能性もあります。

不妊治療で、クロミッド・セキソビット・HCGなどのホルモン治療を長期にわたり続けている場合も、卵胞が小さく成長してしまい、生理から2~3日後に排卵してしまうケースもよくあります。

卵巣機能低下の原因は、卵巣への血液不足や卵巣の冷えが考えられます。

どんなことに気をつければいいの?

  • 睡眠…遅くとも12時までに睡眠すること
  • 食事…鉄分・タンパク質(鶏肉・豚・牛肉の赤身・魚介類・卵・チーズなど)を中心にバランスよく食事する
  • その他…しっかりと身体を温めること(お風呂・湯たんぽで股関節・お腹まわりを温める)

ガタガタしている基礎体温

ガタガタしている基礎体温

基礎体温がガタガタする原因としては、次のようなことが考えられます。

  • ストレスが多い
  • 睡眠不足(就寝時間が遅い・熟睡できない)
  • 生活習慣の不規則)

いつもストレスを感じていたり、睡眠不足の状態で生活すると、自律神経が乱れやすくなります。

通常、脳から卵巣へ「卵胞・卵子を作りなさい」という役目をもった卵胞ホルモンが夜中に分泌されますが、その時にストレスがあったり、睡眠時間が充分にとれない活が続いていると、ホルモンが充分に分泌されないため、基礎体温が乱れ、ガタガタするのです。

高プロラクチン血症や月経前症候群(PMS)の人には、こういう傾向があります。

どんなことに気をつければいいの?

  • 睡眠…遅くとも12時までに睡眠すること
  • 食事…鉄分・タンパク質(鶏肉・豚・牛肉の赤身・魚介類・卵・チーズなど)を中心にバランスよく食事する
  • その他…しっかりと身体を温めること(お風呂・湯たんぽで股関節・お腹まわりを温める)

低温期なのに、体温が高い基礎体温

低温期なのに体温が高い基礎体温

低温期の体温は、個人差はありますが、理想は36.2~36.4までです。

それより体温が上がってしまうということの原因は、貧血(特に貯蔵鉄の不足)やエネルギー不足などが考えられます。

低温期に十分な血液が卵巣へ送られないと、卵胞や卵子の発育が悪くなります。
そのため、子宮頸管粘液の分泌も悪くなり、十分な排卵が起こりくい原因になってしまいます。

しっかりと、卵巣へ多くの血液を行き渡らせ、酸素や栄養を届けることが大切です。
体質的に貯蔵鉄の不足などの体質があれば、改善することが最も重要です。
タンパク質や鉄分を多く摂りいれた食生活や夜の睡眠をしっかりとるなどの養生で改善できます。

どんなことに気をつければいいの?

  • 睡眠…遅くとも12時までに睡眠すること
  • 食事…鉄分・タンパク質(鶏肉・豚・牛肉の赤身・魚介類・卵・チーズなど)を中心にバランスよく食事する
  • その他…しっかりと身体を温めること(お風呂・湯たんぽで股関節・お腹まわりを温める)

低温期(卵胞期)なのに高温の原因と対策の詳しい説明

低温期と高温期の温度差がない基礎体温

低温期と高温期の温度差がない基礎体温

理想的な体温

  • 低温期 36.2~36.4度
  • 高温期 36.7~36.8度
  • 低温期と高温期の差が0.3~0.5度

低温期と高温期の温度差が0.3以下の場合は、一相性基礎体温と言い、ホルモンの分泌不足の可能性があります。

女性の身体は、脳や卵巣から妊娠に必要なホルモンが分泌さる仕組みになっていますが
食生活・生活習慣の乱れ・ストレス・睡眠不足などの理由で、ホルモンの分泌が出ないことが原因です。

無排卵になったり、無月経になっているなど、生理があっても排卵されていない無排卵周期月経の可能性もあります。

これらの症状の原因は、卵巣の働きが低下していることです。
多嚢胞性卵巣症候群や高プロラクチン血症など症状を伴なう場合も多くあります。

どんなことに気をつければいいの?

  • 睡眠…遅くとも12時までに睡眠すること
  • 食事…鉄分・タンパク質(鶏肉・豚・牛肉の赤身・魚介類・卵・チーズなど)を中心にバランスよく食事する
  • その他…しっかりと身体を温めること(お風呂・湯たんぽで股関節・お腹まわりを温める)

生理中でも体温が高い基礎体温

生理中でも多音が高い基礎体温

生理になれば、通常は体温が下がりますが、なかなか体温が下がらず、高いまま生理が続くことがあります。

子宮内の血液の流れが悪いことが考えられ、子宮の内膜が薄かったり、子宮内膜が硬いタイプの人に多くみられます。
この症状があると、受精卵は着床しにくい傾向があります。

考えられる原因としては、子宮内の血液不足や子宮の冷えによる血液の循環不良です。
生理痛があったり、生理血に血の塊が出ることも多く、時には、子宮内膜症などの可能性もあります。

どんなことに気をつければいいの?

  • 睡眠…遅くとも12時までに睡眠すること
  • 食事…鉄分・タンパク質(鶏肉・豚・牛肉の赤身・魚介類・卵・チーズなど)を中心にバランスよく食事する
  • その他…しっかりと身体を温めること(お風呂・湯たんぽで股関節・お腹まわりを温める)

高温期に体温が乱れる基礎体温

高温期に体温が乱れる基礎体温

高温期に基礎体温が乱れる原因

高温期なのに体温が下がる基礎体温の人は 黄体ホルモンが十分に分泌されていないことが考えられ、受精卵が着床しにく可能性があります。
低温期に卵胞が十分に成長しなかったために、高温期の黄体ホルモンの分泌が不安定になった状態です。

女性の身体は、高温期には子宮内膜を厚くフワフワにし、妊娠の準備に備えていき、その時に身体の体温を上昇するようになっています。
しかし、黄体ホルモンに分泌が不十分になることで、体温が下がり、子宮内膜の状態が安定しにくくなり、受精卵が着床しにくくなります。

ただ、多くの基礎体温と妊娠例を見ていると、高温期に急に体温が下がったからと言って、いろいろなケースがあり、必ずしも黄体ホルモンの分泌が悪いという訳ではない場合も多くあります。

ただし高温期の体温が頻繁に陥落するケースは、排卵が無事行なわれていない場合があったり、妊娠しても流産する恐れもありますので、注意して見ていくことが必要です。
この状態を起こしやすいタイプは、ストレスや自律神経の乱れによるホルモンバランスの乱れが考えられます。

ストレスを溜めやすい人や貧血(貯蔵鉄不足)を起こしやすい人に多く見られる症状です。
また、毎月高温期に体温の陥落を繰り返す人は、黄体機能不全が疑われます。

高温期に基礎体温が乱れる場合に気をつけるポイント

睡眠 遅くとも12時までに睡眠すること
食事 鉄分・タンパク質(鶏肉・豚・牛肉の赤身・魚介類・卵・チーズなど)を中心にバランスよく食事すると
その他 しっかりと身体を温めること(お風呂・湯たんぽで股関節・お腹まわりを温める)